· 

大成功!第48回2023年氷祭り

2023年2月11日(土)、秋神温泉・氷点下の森で開催された「第48回氷祭り」が無事開催されました。

 

当日の天候は晴れ時々曇り。気温は夜も暖かめ。

前日の雨の影響で氷点下の森まで道路にはほぼ雪がなく、非常に快適に駐車場まで行けたと思われます。

駐車場からメイン会場までは、氷点下の森だけに若干雪や氷がありましたが、例年に比べて歩きやすかったと思われます。

 

朝から交通規制をさせていただき、メイン会場付近の駐車場は関係者のみ入場できました。一般のお客様はメイン会場から約300メートル離れた第1駐車場、さらに200m離れた第2駐車場が停めることが出来ました。イベント運営上、主催者が準備できたのは第2駐車場までで、第2駐車場に入れなかったお客様には道路で待っていただく形になったようです。折角お越しいただいたのに会場に入れず帰られたお客様もみえたそうで、大変申し訳なく思います。飛騨あさひに関係するイベントを数多く経験してきたので分かるのですが、基本的にはイベントは赤字で、どのイベントも開催するのは大変です。どこから運営費を捻出するか、経費をどれくらい抑えるのか。コロナ前のようにイベントを開催するのは難しい世の中になったと思います。

 

そういった面で今回のイベント開催に際し、大きく変わった点があります。

それは入場料をいただいたこと。

今までの氷祭りは入場料をいただかず、イベント協力金という形で寄付をお願いしておりましたが、今回は入場ゲートを作り、入場者皆さんに入場料をいただくことになりました。大人1名500円、子供1名300円。入場料としましては決して高くないかと思います。入場されたお客様の反応をみますと、どの方も快くお支払いいただいたようです。イベントに参加するにあたり、ある程度お金を払ってもよいと考えるお客様が増えたように感じます。イベント運営側としましては、入場料や駐車料金をいただいてでもイベント収入を増やし、少しでも運営を楽にしていただき、氷祭りだけではくあらゆる地域のイベントが継続できるようになっていただきたいです。持続可能なサスティナブルのイベント。これがアフターコロナのイベント形だと思います。

 

 

イベントは予定通り16時の神事の後、氷祭りの主催者「氷点下の森を守る会」会長の中村様の開会宣言が出されました。開会16時時点ですでに会場は多くのお客様に溢れていました。

カワリモノ ~国府小中学校の5人のバンド~

最近の子供は勇気があるのか、この子供たちが素晴らしいのか、とにかく堂々とステージで歌を披露してくれました。歌もバンドも本当に中学生?と驚くほどの高レベル。カワリモノさんのバンドを見て本当に勇気と希望をいただけました。

陣屋太鼓 ~氷点下の森に響く祈りの和太鼓2023~

コロナ前に出演していただいた陣屋太鼓さん。3年越しのステージです。氷点下の森と太鼓のコラボ、氷の夜空に広がる太鼓の音、このおかげでお祭りがどんどん盛り上がっていくのを感じました。

 

その後はSEISHINTEKINI-GENKY-S~氷点下の森の音楽会2023~(ますだだいすけメイコフスキーとロビンの愉快な仲間達) 

さらにその後はコラソン・アスル 極寒VS情熱ライブ2023

 

写真を撮影したかったのですが、観光協会をお仕事が忙しくなってしまい、撮影できませんでした。ごめんなさい!

塗り絵ラリー 飛騨あさひ観光協会

私達、観光協会が何をやっていたかというとイベント会場をぐるりと回る「塗り絵ラリー」の受付、景品の進呈を行っていました。開会宣言の時間帯は余裕でしたが、次第に忙しくなり、18時近くにはピークに達しました。

 

さてこの塗り絵ラリーは、氷祭りの定番的な催しとして、10数年前から飛騨あさひ観光協会が行っております。

会場入り口付近で受付を行い、参加料たった100円をいただいて、ゴールをしたらガラガラ抽選ができるお得な催しです。しかも外れ券なし、1等は「飛騨朝日お土産セット」を進呈しました。小さなお子様から大人まで大変喜んでいただけました。

 

3年越しのイベントでしたので多くの来場者が予測されましたので、景品はたくさん準備させていただきました。どれくらい景品を準備しようかと悩みましたが、「久しぶりのイベントだからここは強気にいこう!」と、過去平均の150%の景品を準備。強気の予測で臨みましたが、ステージライブが始まるころからどんどんお客様が増えていき、イベント終了の1時間半前(18時半ころ)には、なんと全ての景品が無くなる事態となってしまいました。もっと楽しみたかったお客様もたくさんみえましたが、こちらも予測はずれでご迷惑をおかけいたしました。

飲食コーナー

飲食コーナーはこんな感じでした。そんなに混んでないじゃない、そう思われるかもしれませんが、この写真を撮影したのは比較的時間に余裕があった17時前。暗くなってライトアップが開始される頃になるとお客様が急増。写真を撮れないくらい忙しかったです。

観光協会のラリーブースも人気でしたが、その他飲食ブースもてんてこ舞いという感じ。どの出店者もいい意味で予測を大きく外したらしく、人手が足りない、注文が追い付かない、列が途切れないといった感じでした。辛抱強くお待ちいただいたお客様、ありがとうございました。

 

【当日の出展者】

●道の駅ひだ朝日村…コーヒー、ラーメン、ぜんざい

●カフェクリスタルハウス…飛騨牛入りカレー

●おひさまパン…手作り菓子パン

●BC企画…甘酒・日本酒・ビール・焼きそば・ねぎま・ウィンナーなど

●HALUBALL…アジア飯など

●はんちくてい…クレープなど

●㈱アリス…三陸海岸直送生わかめ、わかめ関連商品

●リカーショップながせ…氷中貯蔵酒 熊の涙の試飲、予約販売・あんまん肉まん

ハッピーキャンドルタワー・氷点下の森に咲く冬花火

今回の氷祭りのテーマは「愛と平和」。

この壮大なテーマをどう表現するか。

長引くコロナショック、ウクライナ問題、インフレ問題…私達は様々な問題にさらされて日々暮らしていますが、こうやって氷祭りが皆で楽しめるのも立派な平和の象徴です。

会場にみえた来場者の小さな「愛と平和」を少しづつ集めることが出来ないか、一人一人の願いを世界中に伝えることはできないか、見える形で表現できないか。氷祭りでは数年前から、全ての来場者の心を一つに願いを込める「ハッピーキャンドルタワー」を考え、今回の氷祭りでも実施しました。

今回も大変多くの方々がキャンドルタワー作成に参加していただき、見事に高さ5メートルほどのタワーが出来がりました。

 

そしてフィナーレは大花火です。

冬の夜空に広がる大花火。氷点下の森とのコラボで最高に輝かしい、そして心に響き渡る素晴らしい花火でした。

感動をありがとう!氷祭り

最後は冬の大花火で締めくくった第48回氷祭り。天候にも恵まれ、ここ10数年間で最も多い来場者数だったと思います。

イベント会社が自社の売り上げの為に行われる営利目的のイベントと、今回私たちが目指した地域活性化を目的とするイベント。

やはり会社で行うイベントは宣伝もうまいですし、飲食コーナーも充実していますし、楽しい催しも盛り沢山。きっちり企画され、運営もしっかり、安定性があると思います。

そして私達が行った氷祭りのようなイベントは、前述の会社が開催するイベントに対し、規模も小さくなるだろうし、催しも少ないだろうし、運営も少し不安定。営利ではなく奉仕の心。最も違うのは運営側の「心」。

 

実を言いますと氷祭りはコロナ発生の前から、「規模拡大」路線から「伝わる心」路線に変更しました。

規模拡大路線はなんといってもイベント経費が膨大で、多くの来場者を呼び込み、収入を増やす必要があり、その姿はやはり営利目的に近いものがありました。市から補助をいただいて花火を上げたものの、補助をカバーする売上を確保しなきゃならない。そうなると本来営利目的ではなくとも、どうしても売上をとっていかなくてはならない。規模拡大路線はやはり資本主義社会の競争的な要素もあります。

 

その路線から「伝わる心」路線に変更。花火の規模も縮小、除雪規模も縮小、運行バスも中止、ガードマンも必要最低限に。

昔氷祭りにみえた方にしたらイベントの規模が小さくなったと感じてしまうかもしれません。

この路線に変更する時期にスタッフの一員ではなかったので詳しくは分かりませんが、大変勇気が必要だった決断だったと思います。

規模を縮小してお客様が激減したら…。苦情が殺到したら…。そんな不安がつきなかったと思います。

確かに規模拡大路線をやめて来場者数は一気に減ったと聞きます。

 

しかし、「伝わる心」に変えて数年後、来場者数は少しづつ回復していきました。

イベントに来場すれば分かると思います。伝わると思います。私達、飛騨あさひの心。

小さなイベントではありますが、毎年来場してくださるお客様もみえます。昨年、一昨年も、氷祭りを告知しなくても、2月第2土曜日は来場者で駐車場がいっぱいになりました。そして今年は正式に開催することを告知すると、ずっと待っていたと楽しみに来場してくださったお客様が沢山みえました。私達運営側の心が少しづつ広がっているのを感じます。

 

今回も幸せを感じることができる素晴らしいイベントでした。

主催者である「氷点下の森」を守る会のメンバーの方々、毎年きれいな氷を作ってくださる秋神温泉主人「氷の守人」小林さん。大変お疲れ様でした。感動をありがとうございました。来年の氷祭りも地域で応援していきます。